ボギーの携帯用ハサミ

昨日、本当に久しぶりに、自分が着てたセーターの匂いを嗅いで「あ、タバコ臭え!」と思いました。そのセーターは、数時間前まで煙草の煙モウモウとした会議室で着ていた奴でした。不快ってほどでもなかったんですけど、本当に久しぶりにタバコ臭さって奴を実感しました。
じゃあ、禁煙の方は順調か?って言うと、実はそうでもなかったりします。かなり葛藤しながら禁煙を続けています。…なんで?
ま、もとはと言えば私自身が悪いのですが、先週の火曜日から医者(禁煙外来の先生)の言いつけを守らず、ほんの思いつきから「禁煙パッチを貼らない独立独歩の禁煙」を続けているのですが、時々その決意が揺らいでフラフラとしてしまいます。煙草が吸いたくなる?…いえいえ、煙草を吸いたくなる気持ちはほぼ100%カットすることが出来るようになりました。その替わりに、恐ろしいことに、ニコチン補給のために禁煙パッチを貼りたくなるのです。私の体、エラいことになってます。
つーか、こうなってみて初めて、実感しています。タバコは嗜好品である以前にニコチンという中毒物質の固まりなんだな〜という事実にです。だって、「あ〜、タバコ吸いて〜!」というのと同じような気持ちで「あ〜、禁煙パッチ貼りて〜!」って思っているんですから。私が欲しいのは間違いなくタバコじゃなく、ニコチンなんだということがようくわかります。でもって、明らかな禁断症状がでている訳です。
それでも良かったな、と思います。何がって、私の禁断症状がタバコのイメージに直結しなくなったことです。タバコだとどうしてもイメージ的に格好いいイメージが多い。例えば、ハンフリー・ボガードが煙草を吸ってる映像。いくら煙草が体に悪いとか誰かに強調されようが、これはもうどうしようもなくカッコ良すぎるです。ですが、ハンフリー・ボガードが禁煙パッチの透明パックを開くために携帯用ハサミを小器用に使っている姿は、どんなに贔屓目に見てもカッコいいとは言えません。しかも、その禁煙パッチのせいで肌にほんのりミミズ腫れが出来て、痒くてそれをボリボリとひっかいている姿は、カッコいい以前に、男として最低の姿です。こうした、禁煙パッチに結びつくいくつかのマイナスイメージは、私の精神衛生上非常に喜ばしいことです。そんな不細工な禁煙パッチなら、煙草の何倍も簡単に止められそうな気がするからです!
てゆーか、そんなにウダウダと苦しむぐらいなら、煙草じゃないんだし、さっさと「禁煙パッチ」を貼っちゃえばいいじゃん?という意見もあります。…ですが、それはそれ。なんか意地でも張りたくないんです。本当に訳のわからない意地なんですが、現在の私は、この訳のわからない意地だけを頼りに禁煙を続けています。
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