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2008.03.25

諸刃のGoogle

Imgp4765 ブラウザのデフォルトページは、Googleにしておけば問題ない。そう思う。

 10年前、友人の名前をインターネット内で検索しても、そうは簡単に見つからなかった。でも今、Googleのおかげで、たいていの人物の消息が掴めるようになった。Googleは便利だ。そして、Googleはますます便利になっていく。

 そのためにGoogleは、世界中の人々のプライベート情報の中にどんどん忍び込んでいく。その中に忍び込めば忍び込むほど、Googleはますます便利になるからだ。でも、忍び込まれる側の人間としては、「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ!」という気分。

 確かに、日頃、Googleにはお世話になっている。Googleなしの仕事なんて考えられないほどだ。でも、だからと言って、「留守の間に自宅の金庫の中を覗いてもいいよ」とまで言った記憶はない。

 一方で、Googleにだって悪気はない。忍び込んだつもりすらない。素晴らしい検索能力が勝手にかぎつけてしまっただけだ。たとえて言えば、研ぎ澄まされた神のような聴覚が、ご近所のあらゆるひそひそ話を聞き分けてしまっただけだ。決して犯罪ではない。

 そんな今、私はとっても複雑な気持ちだ。他人の家の中はじゃんじゃん覗きたいけれど、自分の家の中は死んでも覗かれたくない。私は、なんてわがままな人間なんだろう。…と、とっても便利なGoogleで仕事のための情報をかき集めつつ、そんなことを思った。
 
 
 
※無謀も困るが、無策はもっと困るので。>日本政府は、ダライ・ラマの対話路線を支持すべきだ

※理由のある殺人と理由のない殺人。そこに差別はない。でも、何とも言えない哀しみはある。

※写真:*istDs

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