思い込み
ひとつはこれ。恒例のイグ・ノーベル賞に関するニュース。
コラ・コーラの避妊効果というテーマには大いに興味を惹かれたが、今回注目したのは同医学賞を受賞したアリエリー教授の研究。
また、高価な偽薬(プラセボ)ほど、安い偽薬よりも効果が高いことを確認した米デューク大学のダン・アリエリー行動経済学教授が、医学賞を受賞した。同教授は体の70%以上をやけどして入院した3年間に、病院内の患者の行動を観察。やけどの痛みで夜に飛び起きる患者が、看護師から鎮痛剤を受けてすぐ眠る様子を何度となく見かけたが、看護師から注射は単なる生理食塩水だと聞かされ、偽薬とその効果に注目。「何かを期待すれば、人間の脳はそれを実現させるよう働く」と述べ、価格が安い後発医薬品「ジェネリック医薬品」も、名前と値段を変えれば高い効果が上がると主張している。
なるほど。さもありなんというニュース。前半はそれなりに含蓄深いし、後半は本当に役立ちそうな話だ。個人的にも思い出がある。まだ若くて無茶ばかりしていた頃、一週間の合計睡眠時間が10時間を切っても全然平気だった時代がある。
こんな尋常ならざることが出来た理由はきわめて簡単。自分で「出来る!」と思いこんでたから。でも、その後に、これが原因で体を壊してから二度とそんなことは出来なくなった。理由はまたまた簡単で「やっぱり無理だった」と思いこんじゃったから。人間は出来ると思えばだいたいのことは出来るし、出来ないと思うとほぼ全部出来なくなる。
さて、問題はこのあと。上のニュースを読んだ数時間後に、以下のようなニュースを読んだ。
・信仰心に苦痛を和らげる効果…オックスフォード大学の研究結果
「信じる者は救われる」という言葉がありますが、これが本当かどうかはさておき、イギリスのオックスフォード大学で変わった実験をし、信仰が苦痛を和らげる効果があることがわかったそうです。面白いのはその実験方法です。Telegraphによると、サイエンス・オブ・ザ・マインドという研究で、12人のカトリック信者と、12人の無神論者に、それぞれ処女マリアの絵画を見せ、電気ショックを与えたそうです。脳をスキャンしながら調査したところ、カトリック信者のほうが、かなりの痛みをブロックしていることがわかったのです。それだけではなく、カトリック信者のほうが痛覚を調節する別の脳の部分が活動していることもわかりました。
この実験スタイルそのものが、真面目にやってる風景を想像するだけで、ちょっと面白そうだったりする。でも、問題なのはその結果。見事に信仰心は痛みを超越している。この後には、「聖母」を描いた宗教画と「普通の貴婦人」を描いた芸術画を見せながら、やっぱり電気ショックを与える実験を行っている。結果は想像通り!前者を見せると痛みが飛ぶ。
という訳で、米デューク大学の偽薬の研究も、英オックスフォード大学の信仰心の研究も、方法論や哲学性はまったく違うが、結論はほぼ一緒だ。簡単に言うとアレだ。
世の中のことはだいたい、気分で決まる!
※2008秋の特番&新番組一覧
※ちらっと試合を見たら、ジェフの試合は素晴らしかった。敗れたレッズは5位のまま。
※写真:*istDs
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