中宮寺のアレはアレじゃない。
久しぶりに現物を見た中宮寺の菩薩半跏像は、写真で見るより現物の方が肩のラインが優しくて美しかった。
今回は、ほとんどライバルもなく、本堂内で像を独占できたのだが、薄暗闇の中にわずかな光とともに浮かび上がった同像のシルエットは、思ってたより小柄に感じられた。
大阪で過ごした少年時代、何度も通い詰めるほど好きだった広隆寺の弥勒菩薩半跏像の場合は、逆に、現物を見ると写真よりも大柄で、艶めかしさが強調された。
今回、久しぶりに生で見た中宮寺の菩薩半跏像は、広隆寺の弥勒菩薩半跏像と比べても、それほど悪くないという印象を持った。今さらながら。
そして、前回も書いたが、中宮寺のあの仏像が、実は、「弥勒菩薩半跏像」ではないという事実(資料による!)にも驚いた。あくまで公式には「伝如意輪観音像」なんだそうである。
※さて、中宮寺の現在の本堂は1968年の建立。吉田五十八さんの設計になるその建物はバリバリのコンクリート造りだが、水盤の中に印象的な縦の柱を何本も浮かび上がらせたことで、軽やかなフォルムを実現している。ちなみに、この吉田さんと言えば、他にも、外務省飯倉公館や大阪万博の松下館の設計でも有名だが、代表作と言えば、解体で話題の歌舞伎座!
記事の中の完成予想図を見て驚いた。こんな風になっちゃうんだ?!ちなみに、記事の中で石原知事から「銭湯みたいで好きじゃない」と言われたのは、吉田さんが作った現在の建物(第四期)じゃなく、第三期のコレだと思う。個人的にはどちらも、それほど好きじゃないが、簡単に壊してしまうことにだけは反対。
※写真:*istDs(中宮寺本堂)
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