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2009.03.07

涙の非常階段

Imgp5065_2 先日、自分の体力のなさに、呆れた。

 実は、私の仕事場はビルの16階にある。その日は、会議の合間に、その仕事場に戻ってビデオデッキを使った仕事をする必要があったので、何がなんでも仕事場に戻る必要があった。ところが、その日に限って、エレベーターが「定期検診中」だった。

 つまり、エレベーターが動かない!

 そこで、やむなく階段を登り始めた。しかも、うちのビルの階段は外階段で、しかもその日は、地獄のような寒さの日だった。なので、冬の寒さが足元からしんしんと這い上がってくる。逆に言えば、多少、息が上がっても大丈夫なはず、と高をくくって登り始めた。

 でも、その読みは甘かった。このところ、ずっと放置してきた運動不足がだんだんと効いてきた。ちょうど五合目にあたる8階あたりまで来たところで、早くも息が上がってしまった。おまけに、太ももが張って、思うように足が上がらなくなる。

 まるで、プールから上がった直後のフヌけた身体ように、自由が効かない。確かに、外階段のおかげで体温が上昇しすぎることはない。だが、一度あがってしまった呼吸はなかなか戻らない。どんどん階段を登る速度が遅くなってくる。吐き出す呼吸のリズムもどんどん不規則になっていく。

 そこに、寒さ由来の危機が襲ってくる。体温が急激に下がり始めたせいで、体力がどんどん落ちてくる。おまけに、時間が経過するにつれ、腸や膀胱のあたりに危険な兆候が襲ってきた。そう、寒さゆえの、もうひとつの哀しい危機!それが私の下半身あたりを襲い始めたのだ。いろんな意味で、ト、ト、トイレ、行きたい!

 さらに困ったことに、8階を過ぎると、自分がもはやどうにもならない状況にあることに気が付いた。つまり、8階まで来たってことは、仕事場のある16階まで上りきるか、出口がある1階まで戻るか?もはや、ふたつにひとつしか選択肢がない!そのことに気付いて愕然とした。

 どちらかを選択しない限り、この状況から逃れることは出来ない!でも、残り体力はあとわずか、そのどちらも選べないほどに弱っていた。や、や、やばすぎる!

 しかも、心の中では、激しい欲望が渦巻いていていた。ベッドに飛び込みたい!温かいスープを飲みたい!トイレに駆け込みたい!…すべての気持ちが同時に襲ってきた。場所は赤坂!都会のど真ん中のはずだが、気分は雪山で遭難した人間の気持ちになっていた。ど、ど、どうなる、俺?

 結論から言うと、その後、かなりの時間をかけて頑張った結果、その後、なんとか16階まで上りきることに成功した。でもって、なんとか「人間として最悪の状況」に陥ることだけは免れた。そして、信じられないほどの荒い息を吐きまくりながら、涙が出そうなほどグチャグチャの顔をして、事務所の部屋に飛び込んだ。

 そして、しばし悩んだあげく、まずは真っ先に飛び込んだ。そう、トイレに!
 
 
 
※さて、そんな仕事場の目と鼻の先は、話題の陸山会事務所!…ということで、このところ、ちょっと騒がしかった、仕事場周辺だった。

※なんだろう、これ?復旧作業中に「火災が7件相次いでいる」って、どう考えてもおかしすぎる。>柏崎刈羽原発:原子炉建屋内で火災 1時間半後に鎮火

※あ、「しとやかな獣」を見逃した!でも、祝!!>ケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきが入籍

※写真:*istDs(NY)

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