退院という名の開戦
そんなことはともかく、先日ついに、双子の子供たちが病院のDCUを退院して、妻の実家にやってきた。早産だったために遅れていた二人の成長がようやく他の子たち並みに追いついたので、無事退院の運びとなったのだ。
秋の改変期ということで、私はこのところかなり厳しいスケジュールを送っているが、退院初日ぐらいは妻に付き添ってやらねばと思い、強引にスケジュールを空け、妻の実家で妻とともに双子のサポートを半日ほど担当した。
そして、予想を遙かに超える、双子たちの攻撃力に驚かされることになった。赤ん坊だからとにかくよく泣く。ここまでは想定内だった。子持ちの先輩たちからさんざん聞かされていた。ただし、我が家は双子である。彼らの攻撃バリエーションは、残念なことに実に豊富だ。
一人づつ泣く。二人で同時に泣く。ワンツーの壁パスみたいに泣く。一人が1時間以上も泣き続けてようやく泣きやんだと思ったらさっきまで静かに眠っていたもう一人がいきなり泣き出す。…など、考えられるあらゆる攻撃パターンをすべて繰り出してくる。
おそるべきツートップである。
結果、妻はまったく眠れない。とにかく休ませてもくれないのである。もともと、双子と言っても二卵性だし性別も違うくらいだから、個性がある。授乳だって方法が違う。時間差もある。そこに排泄が加わる。排泄の回数や量もハンパじゃない。
とにかく、食って寝て排泄することにかけて、彼らは生まれながらのプロである。しかも、退院のせいでいきなり環境が変わったためか、あまり寝ない。ほとんど寝てくれない。そのため、大変なことになる。彼らは始終泣きまくる。とにかく、泣いて泣いて泣きまくる。
たとえていうなら、眠ることを知らない管弦楽団と狭い部屋で相部屋になったようなものである。終わりなき持久戦が続く。半日で仕事に復帰した私はともかく、彼らと24時間付き添うことになる妻は、可愛い顔をしたゲリラたちとの市街戦にいきなり巻き込まれてしまった。
というわけで、この可愛い顔をしたゲリラたちとの戦いは、まだ始まったばかりだ。これからどうなるのか?さっぱりわからない。どうやらこれが、双子の子育てというものらしい。
※昨年の世界的な金融危機そのものがそうだった訳だけれど、「進化したシステム」って、意外ともろい。たいてい「理論上は素晴らしい」のに、現実は破綻すると意外ともろい。最近、こんなケースをよく目にする。よく耳にする。>なぜ本は売れないのか
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※写真:*istDs+AF 70-300mm F/4-5.6 LD MACRO 1:2
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