双子日記7
【2010.07.14】
●自宅で執筆中のあるある。とにかく急ぎの〆切だけでもあげたら、双子と思い切り遊ぶんだい!と、必死に頑張って〆切をあげ、リビングに飛び込んだら、ベビーサークルの中で双子が重なるようにスヤスヤと昼寝中。…同時に昼寝するなんてことめったにないのに、なんで今?!
●最近、家を出る時、長女に「バイバ〜イ!」と手を振ると、彼女から返って来るリアクションは2種類。下手くそに手を振り返してくれるか、呪うように大泣きするか。後者だと、めちゃくちゃテンションが下がる。確率50%、恐怖のロシアンルーレット!
【2010.07.16】
●朝の授乳、終了。今朝も、NHK-BSから流れる、いきものがかりの「ありがとー!」の瞬間だけ、二人ともテレビに顔を向ける。そんなに好きなのか、パブロフの双子たち?
【2010.07.18】
●長男の発音がどんどん精度を上げてきて、そのひとつがついに明解な発音に近づいた。それは「イタイ、イタイ、イタイ!」。ただし、意味は「わおー!」ぐらいの意味らしく、やたらと連発する。「イタイ、イタイ、イタイ!」これを連発されると、虐待親子に見えて困る。
【2010.07.20】
●朝の授乳終了。このところ、どんな暑い日でも授乳時の風は爽やかだったのに、今朝の風はすでに生ぬるい。真昼のような風。うーん、今日は暑くなりそうだ。そして、〆切が全然終わらない。授乳を終えて、子供を妻に任せて、逃げるように書斎へ。さて、どうなる?
●終わった!30分間だけ子供たちと全力で遊んでから、家を飛び出す。
【2010.07.21】
●仕事の合間に今朝も授乳。妻が長男に、私が長女にミルクを飲ませる。昨日ぐらいからこの時間の気温上昇が激しく、さらに、我が家の場合、昨年と比較して人口が倍増しているので、いったん室温が上昇すると、そこからの加速が激しい。気がつくとメガネが曇るほど。
●長男がついに「ぐるぐるどっかーん!」の「ぐるぐる」の動作をマスターした。それで大騒ぎをしてたら、長女が嫉妬。彼女なりに「ぐるぐる」に挑戦するのだが、どうしても「拍手」になってしまう。なんど挑戦しても「拍手」になってしまう。がんばれ、長女!
【2010.07.22】
●朝の授乳終了。すでに28度を超えている。それでも赤ん坊はポカポカと温かくて、ぬるめのミルクを飲む。いくら熱くても、スワークルとかフラペチーノを飲ませる訳にはいかない。
●朝の授乳で気づいた。長女の額に真新しいアザがある。長男の顔にも真新しいアザ。どうやら昨日、家庭内でちょっとした衝突事故が発生したらしい。事故の詳細は、二人のアザの位置を見ればだいたいわかる。こうなって、こうなったな、と。ま、大怪我じゃなきゃ、いいか。
●双子の下手くそな拍手に見送られて、仕事場に向かう。今日は、湾岸スタジオから。
【2010.07.23】
●7時台だってのに、なんて暑さだ。アジアな湿気のにおいの中、朝の授乳終了。子供にネット通販で買ったぬいぐるみを渡して、また寝る。あと90分だけ寝させて。
●すごいなと思うのは、今朝も死ぬほど眠いのに子供の相手してると全然眠くない。あれ、脳からなんか出てるな、特別な物質!ただし無料。
【2010.07.24】
●最近は明け方まで、めったに双子の夜泣きもなくなった。あったらあったで困るけど、なくなったらなくなったで、ちょっと淋しかったりもする。正直いうと、仕事の合間にちょびっとだけなら子供を抱っこするのも悪くなかった。ちょびっとだけなら、という前提つきだけど。
【2010.07.25】
●子供たちと一緒に留守番中。なので、普段は食べさせない離乳食を双子同時に食べさせたり、それが消化されたものを処理したり、普通に遊んだり、濃密な交流中。でも、眠い。全然苦にならないけど。
●久しぶりに双子を風呂にも入れた。いつの間にか個人差が激しくなって、長女はシャワーを見ると目を閉じることができるので泣かない。一方、長男はシャワーを見ると負けまいとして目をかっと見開く。その結果、目の中にお湯が入って、泣く。でも、以前の大絶叫に比べれば楽勝!
【2010.07.26】
●双子で面倒なこと。双子のいる部屋に入る時、二人が笑顔でこちらを迎えてるとして、ふと、何かの拍子で片側の子供に目線を移してしまうと、直後に、反対側の子供に視線を戻したとき、すでにその子供がスネてしまっていることがある。「パパはそっち派なんだ?」と。難しい。
【2010.07.27】
●今朝は久しぶりに、開け放った窓から白いレースが膨らむ。そんな心地よい風が吹く朝。そんな中の授乳は、飲んでる子供も、飲ませてるこっちも心地よい。これから、ウ◎コしまくったり、相手の顔をわざと蹴ったり、いろいろわがまま放題しまくる双子たちが、天使に見える瞬間。
【2010.07.28】
●今朝の授乳。水面を渡る涼しげな風が窓から優しく吹き込む。カッペリーニみたいな子供たちの髪の毛がキラキラ輝きながら揺れる。なんだ、この静かな静寂は!…とか思ってると、授乳を終えた長男が掴まり立ちで窓際に進み、膨らんだレースの中で、風を浴びながら窓外を見つめる。その風景もまた一服の絵のようだ。今朝の静けさにピッタリだ。その様子を風下から、呆れながら見つめていると、あ、異臭。…やったな。調べてみると、オムツの中にウ●チ。
●二人ともまだ喋れない。言葉っぽい奇声を発するのみ。歩くこともまだ出来ない。掴まり立ちで、ようやくフラフラするのみ。そんな双子が、予定日より2ヶ月早くこの世に生を受けたその日から、ちょうど1年経った。つまり、二人同時に今日、1歳になった。
●昼間、いったん帰宅して、届いたばかりの一升餅を背負わせて、双子を歩かせる選手権を開催。パパのRECミスで長女の撮影に失敗。そこで、同じことをもう一度やらせて撮影。妻から「やらせじやないの?」と言われる。その後、再び家を出て赤坂で会議。今から天王洲へ。
【2010.07.29】
●朝の授乳時に見てる「ゲゲゲの女房」BS版で、ついに「悪魔くん」のテレビ放送が始まった。その瞬間、出演者たちの拍手にあわせて、双子が同時に拍手。拍手を見ると条件反射で拍手する癖がある。パパは別の感慨にふける。子供の頃、リアルタイムでこの番組を見てた。そう、「悪魔くん」!!
●今朝、長男が笑いすぎて過呼吸になりそうなほどの遊びを発明したが、長女にはまったく通じず。すごくさめた目で見つめられた。「何やってんの?バカじゃないの?」と。二卵性双子のパパって難しい。
【2010.07.30】
●今朝は授乳タイムに寝坊。で、遅れて長女にミルクを飲ませる。が、飲ませてるパパも飲んでる娘も半分眠りながらの授乳。すると、突然長女が激泣き。慌てて目をさますと、とっくにミルクを飲み終えた長男が長女に体当たり。どうやら彼なりに我々を起こしてくれたらしい。
【2010.07.31】
●朝の授乳。窓の外でセミが鳴いている。めちゃくちゃ鳴いている。君ら、昨日まで何してた?子供たちも不思議がる。あの音は何だろう、と。どうしちゃった、セミ?子供の教育上も、もう少し早い時期に鳴き始めて欲しい。ぶっちゃけ、君ら、昨日まで何してた?
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