マーケティングの甘い罠
最近は、「豪華キャストが勢揃い的なCM」が多い。これでもかってほどに、よく見かける。
携帯電話キャリア各社(さすがに後乗りの一社はやめた?)はもちろん、自動車会社だったり、住宅メーカーだったり…「豪華キャストが勢揃い的なCM」は本当に多い。
だいたい事情はわかる。「豪華キャストが勢揃い的なCM」は、キャストの支持層を散らせば幅広い視聴者層に訴求できるし、話題にもなりやすいし、何よりもスペシャル感がある!
で、実際、そんな中には名作だってある。たまにはある。
でも、全体的に、こうして似たようなCMが増えることで起こっている現象は、本来はスペシャル感があったはずの「豪華キャストが勢揃い的なCM」が、「よくあるアレ」になりやすいということ。
正直、質の問題もある。
でも、いくらマーケティング的に効果のあるスタイルでも、似たような作品が多数並べば、どんどん「よくあるアレ」になってしまう。結果、効果は薄くなる。
それでも耐久消費財ならば、店頭に優秀なそっくりさんが横並びで並んでも、ちょっとした価格の差などを理由に消費者は商品を選んでくれる。どうしても必要だから。
でも、エンタメ製品の場合は、どうしても必要な商品ではない。ひどい時には、ジャンル全体の信頼を落としてしまう。結果、パイの割合は微増しても、パイそのものがどんどん小さくなっていく。
と、他人事のように書いているが、テレビ番組の世界でも最近は、こういうことが本当にしょっちゅう起こっていて、「よくあるアレ」が溢れている。
どんな魔法でも、みんなが使えるようになったら、それは魔法じゃない!
※この春の伊藤の特番一覧。>ココ
中でも、今週末はこの3本!
2014年3月29日(土)24:58~28:00
■「ミッドナイト感謝祭!もってけダービー'14春」
2014年3月30日(日)19:00頃から ゼロテレビ
■「めちゃユル・第13回」
2014年3月30日(日)21:00~22:55 BSジャパン
■「文豪の食彩」
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