謎の共演者
先日、7月3日(木)の「スタジオパークからこんにちわ」というNHK総合の番組に、筒井真理子がゲストで登場。その際に、彼女の過去映像として、第三舞台時代の映像が流れ、そこに私が映った。そのバックストーリーについて書く。
以下は、今回の「スタジオパークからこんにちわ」の制作に携わっていた会社のスタッフから電話で聞いた話だ。
その女性スタッフは、今回、筒井真理子をゲストに迎えるため彼女の第三舞台時代の映像を使うことになった。幸運にも、その映像はすぐに見つかったのだが、そこに映っている謎の共演者の使用許可だけがどうしてもとれない。
顔も名前もわかっているが、連絡がとれない。そうこうするうちに、放送日がどんどん近づいてくる。担当スタッフは困り果てていた。このままでは肝心の映像が流せない。
おまけに、彼女には他にも仕事がたくさんある。謎の共演者の連絡先だけに忙殺されている訳にもいかない。…と困り果てたあげく、社内の別のスタッフに、謎男の連絡先の捜索を依頼した。
と、ここからは、その後聞いた「別のスタッフ」(男性)の証言による。
彼は、依頼された名前の検索を始めた。「伊藤、正宏」…確かに、俳優としてはヒットしない。が、その名前に記憶がある。どこかで聞いたことがある。それどころか、ごくごく最近、聞いたことがある。それどこか、一緒に会議をした相手だ!
そう、彼はそのちょうど2週間程前に、ある特番制作の顔あわせのために、初めて会った放送作家と名刺交換をしたばかりだった。以来、二度ほど会議もした。その人物の名前と、捜索を依頼された謎男の名前が完全に一致した。…伊藤正宏。
「え、もしかして、この人、今、放送作家やってる?だったら、ここに名刺があるけど?」
ということで、謎の共演者=放送作家の伊藤正宏ということで、連絡先が判明した。それで、私の所に映像の使用許可の電話がかかってきた。
…というお話。なかなかの奇跡!
ちなみに、この結果、放送された筒井真理子の過去映像は、「ビー・ヒア・ナウ」という1990年の第三舞台の公演の中の映像。今から24年前、僕がまだ27歳の時のお芝居だ。私は、筒井真理子演じるドロンジョそっくりの女性をサポートするボヤッキーの役を演じた。そう、あのボヤッキーのパロディだ。
たまたまこの日は、双子がともにお腹を壊して幼稚園を休んでいたので、自宅で、この番組を見たらしい。翌朝、そのリアクションを、妻から聞かされた。
長女「パパ、やっぱりカッコ良かった!」
長男「あれはパパじゃない。あんなのパパじゃない!」
確かに、いきなりボヤッキー姿で「ドロンジョ様〜!」と叫ぶ27歳の父親を見せられても、子供は困るわな。少なくとも長男君はそんな私を、パパとは認めたくなかったらしい。すまんw
※ちなみに、その番組「スタジオパークからこんにちわ」には、動画だけでなく、若き日の筒井真理子の写真も多数出てくるのだが、そのうちの一枚を見て驚いた。当時の真理ちゃんの背景に、やっぱり当時の私が映っているのだが、その顔にモザイクがかかっている!…たぶん、前述の許可問題の関係で真っ先にモザイクをかけられちゃったのがそのまま残ったんだと思うが、おかげで、人生初モザイクを経験することになった。その時の写真がこれだ。
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