テレビ界の新しい流れ
テレビのこれからに関するニュースが二つ。ひとつは、「民放5局、ネットで「見逃し視聴」無料実施」というニュース。もうひとつは、「本当に人気のあるテレビ番組がわかるかも?『Twitter TV エコー』がスタート」というニュース。
前者へのリンクをTwitterに書いたら、ものすごい勢いでRTされた。気のせいかもしれないが、「待ってたぞ!」という世論を感じる。正直いうと、やや遅すぎたかもしれない。実際、2015年から試験して本当に間に合うのか?とも思う。でも、前に進むことを躊躇う理由はない。
そしてもうひとつのニュースについて。
こっちは、どっちかというと、リアクションは薄い。その最大の理由は、このニュースがこれまでに、もう何度も繰り返し叫ばれ続けてきたニュースであること、しかも、本当はこの6月頃にも始まりそうな勢いだったのに、このタイミングまで遅れに遅れたことがある。
でも、個人的にはもっと別の理由がある。果たして、この新指標がちゃんと機能するのか?私はこのサービスが発表されて以来、ずっと心配している。
記事によると、9月19日から始まるのは「Twitter TV エコー」というサービスで、「テレビ番組の人気度を“ツイートの投稿数”、“ツイートしたユーザー数”、“インプレッション数”、“インプレッションユーザー数”から測定するもの」らしい。
これが、まったく役に立たないとは思わない。これまで、視聴率でしか判断できなかった世界に、新しい指標が生まれるのは悪いことではない。僕もたまにはこの種のデータ(例)を参考にさせて貰うことはある。でも、不安は大きい。大きすぎる。
最大の不安は、Twitterのアカウントが、意外と簡単に買えるということだ。例えば、こんなサイトが五万とある。このサイトでは1万アカウントで5万円。正直、このわずか5万円の投資でも、時間帯を選べば多くの番組を簡単に人気番組化することが出来る。
また、明らかな悪意とは別に、SEO(自分のサイトやアカウントのアクセス数や評価価値をあげるための技術やサービス)的な目的で、Twitter botに番組情報を拾わせて、大量のツイートをまき散らしているヤカラが、それなりの数いる。これは、以前からたびたび見かけている。
さらに、これはあくまで体感した感想に過ぎないのだが、そもそも国内のTwitterのアクティブユーザー数がそれほど多くはないせいなのか、出演タレントのファンなどが多数集まってツイートをすると、番組の人気をはかるに超えたツイート数が集まってしまう。
今回の「Twitter TV エコー」は、これら、私の感じている不安をどれぐらい解消してくれるか?その点についに、とても注目している。でないと、本当に厄介な指標が生まれてしまう。もしも、簡単に操作出来る指標なら、そんなモノはない方がましだ。
でも、基本は応援したい。テレビの未来のために。
※ちなみに、Twitter TV エコーはすでに、一部データが発表され始めている。
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