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2015.05.04

ヂロウ物語 その6

 手術から一ヶ月ほどの時間が経っていた。まもなく2週間ぶりの検診がある。そして、そろそろ手術後の苦痛から解放されたがっている私がいた。果たして?!

※このシリーズ「ヂロウ物語」は、誰もが読んでて何かを得られたり、楽しめるという文章ではありません。でも、なかなか体験できない貴重な経験なので、いつか誰かの役に立つかも!と思って、ここに書かせて貰っている。さて、今回も、人によっては不快感を感じる人もいると思います。なので、気をつけて読んで下さい。それなりに気を遣って書いているつもりではありますが、すべての人が楽しめる内容とは限りません。これだけは先に言っておいます。

 手術29日目。

 前日の2月19日には、実に一ヶ月ぶりの検診のため病院に行った。すると、ここでも「順調です!」と言われた。それは悪い言葉ではない。でも、自分の中ではちょっぴりガッカリしていた。というのも、「この一ヶ月ぶりの検診」ぐらいには私のお尻も完治しているだろう!…という、もともと自分勝手に考えていた妄想があったからで、そのイメージはこの日、もろくも崩れ去ってしまった。

 そう、数日前から独断で使い始めた女性用ナプキンの使用が中止になった。でも、この1週間ほど、ナプキン生活をしたことで、普段は出来ないちょっとしたお勉強も出来た。ナプキンの着脱や始末、装着時の衣類との関係性など、そしてそもそもナプキンそのもののこと…などは、こんなことでもないと体験できないことばかりだった。

 手術30日目。

 このあたりから体調に変化が始まった!

 手術31日目。

 この日は2月22日。東京マラソンの日だが、私は赤坂TBSスタジオで「Sing!Sing!Sing!」2ndシーズンの決勝ラウンド2日目の収録に立ち会っていた。この日もまた、お尻の痛みを忘れるほどの息詰まる収録が続いた。本当に素晴らしい収録だった。

 手術32日目。

 持ち歩くバッグが小さく、そして軽くなるだけでも、心の負担は劇的に軽くなっていた。

 のちに、ちょっとした事故にも繋がるのだが、この頃の私はお尻のカサブタをかばう余り、別の箇所を損傷することがたまにあった。

 この、初めて長時間に渡って「お尻の平和」を感じた時の感動は今でも覚えてる!

 ま、こんな風に永遠に続く訳じゃないんだけど、「お尻の平和」は未来の長期平和に繋がるはずだ!…と信じていた。

 手術33日目。

 確かにこの日は、シアターコクーンで上演されたKERAさん演出の「三人姉妹」を見てから、そのまま某特番の打ち上げに向かった。当時としては、かなり快調なお尻状況だったと言える。

 手術34日目。

 とにかく手術の頃は真冬で寒かったせいもあって、ずいぶん前からこの、就寝前の坐薬挿入は寝室の暗闇の中、双子にバレないようこっそりと実行していた。なんか、やってはいけない罪なことをやってるような気分になった。

 「育てゲー」という感覚も、なかなかにリアルだった。

 手術35日目。

 「出城」が「一夜城」に成長してる!

 手術37日目。

 お気づきだろうか?この頃、カサブタ城の持続時間はコンスタントに丸二日ぐらいになろうとしていた!

 手術38日目。

 この日から3月。手術は1月末だったから、足かけ3ヶ月ということになる。

 手術40日目。

 手術から40日目を迎えて、お尻の体調に明らかな変化が起こっていた。

 手術42日目。

 このあたりから、日付が一日だけズレ始める。ま、気にしない。

 手術43日目。

 手術45日目。

 ついに、痛みがなくなってきた。これはとてつもなく大きな変化と言える。それと反比例するように、虫歯の痛みが浮上してきた。というより、お尻の痛みがなくなってきたことで、虫歯の痛みに気付いてきたのかもしれない。

 あ、そうそう、このあたりから、日付が2日ほどズレてきた。やっぱり、気にしない。

 手術46日目。

 この衝突はマジで痛かった!前にもちょっと書いたが、この頃の私はお尻を守ること、とくにお尻のカサブタを守ることに必死だったので、それを守ろうとして別の箇所を負傷することがたまにあった。その最大の事故がこれだった。

 おまけに、数日間に渡って脳味噌が揺れていたので、実はけっこう怖かった。

 いや、マジで怖かった!

 手術47日目。

 手術48日目。

 手術49日目。

 手術50日目。

 とうとう手術から50日目。

 手術52日目。

 そう、この頃、長男の視線を感じた。…ような気がする。どうだったんだろう?

 そしてこの日、たまたま私は長男と二人きりだったので、埼玉にある鉄道博物館まで一緒に行った。こんな長旅が出来るなんて、かなりの感動である。長男も久しぶりの遠出に喜んでくれた。夜、お尻はちょっぴり痛かったけど…。

 手術53日目。

 逆に言えば、歯医者に行くぐらい、お尻の不安が無くなってきたということでもある。

 手術54日目。

 手術55日目。

 虫歯の疑惑は晴れた。あとは、お尻が完治するだけだ。

 手術56日目。

 この日は3月19日。ちょうど一ヶ月ぶりの検診だ。タイミング的にも、そろそろ完治だろうと信じている。確かに、お尻はまだ完治とは言えないまでも、手術から56日も経ってるんだから、そろそろ無罪放免になっても罰は当たらないはずだ。さて、検診の結果は?

 手術57日目。

 という訳で、一ヶ月ぶりの検診が終わった。お尻はまだ完治せず!

 手術62日目。

 そう、この日は3月25日、私のお尻は、もとい、私の肉体は52歳の誕生日を迎えた。お尻にカサブタをつけたまま。

 手術65日目。

 この日は、15代目豆助の撮影デビューの日だった。豆助を抱っこして笑う。ここまで回復したことの喜びを噛みしめる。

 手術68日目。めちゃユル。

 この日は3月31日。ゼロテレビ「年度末総決算SP!ザ・めちゃユルテン」の生配信日。今回も最後まで生配信に立ち会った。

 手術69日目。

 手術72日目。

 実父の法事で、家族を連れて故郷大阪まで来ていた。法事の読経の際には、40分間ほどの正座にも耐えることが出来た。親戚の前で恥をかかずにホッとする。なお、この日、「めちゃイケ春の3時間超SP」として、トップアスリートたちの抜き打ち期末テスト企画がオンエアされた。

 手術74日目。

 4月6日。双子の幼稚園の新学期が始まった。双子は年長さんになった。来年はもう小学校だ。この日の朝も、妻と二人で双子を連れて幼稚園の園バス乗り場まで送っていく。

 手術76日目。

 手術79日目。

 …とか、春になり妄想中。春が来て桜は散ったのに、痔瘻はなぜ去らぬ?

 手術80日目。

 手術84日目。

 そして、これは4月16日のことだ。再び一ヶ月ぶりの検診で、医師から正式に通告があった。1月23日の手術から84日目、つまりほぼ3ヶ月、病院で初めて痔瘻であると診察された12月20日からは118日、つまりほぼ4ヶ月で、「伊藤さんの痔瘻は無事、完治しました!」

 ありがとうございました!いろいろ勉強になったなぁ。そして、皆様、たくさんご心配をおかけしました!

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